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ガンナイトガール 感想
CandySoft(きゃんでぃそふと)さんより2012年12月21日に発売された
『ガンナイトガール』をプレイしました。

――エロゲがやめられない理由はこういう作品が生まれるからなんだよ

以下ネタバレ無し感想に続く

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メーカー:CandySoft(きゃんでぃそふと)
タイトル:ガンナイトガール
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2012年12月21日

原画:すめらぎ琥珀
シナリオ:かずきふみ

音楽:柳英一郎
歌 :OPテーマ『MarginalLink』/橋本みゆき
  :挿入歌『AveFlag』/吉河 順央(LAZY GUNG)
  :EDテーマ『World』/橋本みゆき

キャスト
宗方 ましろ (むなかた ましろ) CV:萌花ちょこ
風祭 志乃 (かざまつり しの) CV:白雪碧
七海 恋歌 (ななみ れんか) CV:みる
高遠 小夜子 (たかとお さやこ) CV:かわしまりの
古宮 環 (こみや たまき) CV:桜川未央

庫元 健太郎 (くらもと けんたろう) CV:ほうでん亭センマイ
小杉 唯奈 (こすぎ ゆいな) CV:宮沢ゆあな
荒川 千歳 (あらかわ ちとせ) CV:貴方撫勹
桧森 薫 (ひもり かおる) CV:海乃奏多
ハチ CV:かわしまりの
駄菓子屋のおばあちゃん CV:桜川未央

桧森 絢斗 (ひもり あやと) ※主人公=ボイスなし




■最初に
体験版をプレイしてからずっと発売日を楽しみに待っていました→体験版感想はこちら
通販(ソフマップ)でゲームを頼んでいたのに発売日イベントの為だけに秋葉原へ向かい、
更には買う予定のなかった2本目(保存用)も勢いで購入しちゃうくらい楽しみにしてました!
ツイッターでも最近は7割くらいガンナイトガールのことしか呟いていない人になってましたし(苦笑)
作品発売前にここまでハマって期待&応援したゲームはナツユメナギサの時以来ですね。
あの時も体験版で惚れこんで、発売日イベントまで足を運んだんだよなぁ(遠い目
そしてナツユメは今も心に残る作品になっているのでこのガンナイトにも激しく期待しておりました。



■ストーリー

2034年、日本。
海の向こう側では、今もどこかで戦争が起こってる。
そういう世界情勢を、なんとなくは把握していたけれど。
どこかで響く銃声は、あまりにも遠い。
なんてことない田舎町に住む俺にとっては、そのはずだった。

でも、とある事情で俺たちの通う学園は無期限の休校となってしまい、
校舎は陸上自衛軍に接収されることになってしまった。
そしてやってきた、陸上自衛軍 女子工科学校の学生たち。
部隊名:第0教育隊第2区隊。 所属隊員はすべて女性。
物珍しさから少し興味はわいたけど、物騒なことは嫌いだった。
だから絶対に関わるつもりは無かったのに、
なぜかその0教2区隊ってやつに組み込まれることになって……。

これは平凡に過ぎるはずだった毎日が、少しずつ変わっていく物語。

――いずれ戦地に赴くあの人に、俺はなにをしてあげられるだろう。






■感想

心を揺さぶられる魂のこもった作品でした。

体験版をプレイした時から感じていましたが物語は非常に丁寧なつくりです。
作中出てくる謎や疑問をルート毎にうまい具合にちらりちらりと見え隠れさせているので
読み手を置いてけぼりにすることなくしっかりと考えさせるという作品構成が素晴らしかったです。
そしてオールクリアする頃にはプレイヤーが感じた疑問のほとんどに対して
しっかりと答えを出していたのではないかと。
個人的に気になり続けていた謎の答えがほぼ想像どおりに出てきた時は
かなり嬉しくなりましたしね。伏線の見せ方、とても巧かったと思います。

この作品は何気ない一言に胸を打たれたり共感したりすることが多かったので、
テキストを読み飛ばしてしまう人にはあまり向いていない作品かもしれません。
派手で大きな仕掛けを期待してプレイするのではなく一つ一つの言葉(テキスト)を
大事にして読み進めるとより一層楽しめる作品になっていると思います。

ヒロイン達は一癖も二癖もある子達が多かったですね。けれどとても魅力的。
特にお志乃ちゃんは今年発売されたゲームの中でも群を抜いて可愛かったです!
もうホント愛くるしくて可憐でチャーミングで愛らしくて愛おしくていじらしくて…(以下エンドレス)
体験版では正直その魅力をほとんど感じていなかったが為に
本編に入ったらその反動ですっかりお志乃ちゃんの虜になっておりました。
ツイッターでも呟きましたがこの子のルート2828がひたすら止まらなくて止まらなくて…
もうね、超たまらなかったです。文句なしに最高。

サブキャラクター達もホント魅力的でしたね。特に幼馴染二人のケンケンとユイニャン。
コイツらはどのルートでもしっかりした見せ場があって活躍しているんですよね。
この部分はエロゲではかなり珍しいタイプに当たるんじゃないでしょうか。
少なくとも私がプレイした中でここまで惹かれる幼馴染達はいなかったです。
ダチ同士で騒いで時にはケンカもして、でも後腐れなくちゃんと仲直りして…
私が見たかった、望んでいた青春がここにたっぷり詰まっていました。
青春というと同年5月に発売された「この大空に、翼をひろげて」を
思い出すのですが青春モノというならばこちらの方が満足度は上でしたね。
青春ってのは友達同士でくだらないことやりあって笑いあうのがナンボだと思っているヒトなので(笑)

あと区隊長!超素敵上司さんでした。この人の言葉に胸を打たれることがしばしばだったのです。
そして普段は優しく、訓練時には生徒達にとても厳しく接するお方なのですが、
稀に声が間延びした口調になって超優しくなる時があるんですけどそれがもうヤバい。
「はふぅ…ごちそうさまです!」と言いたくなるくらいに超あまあまボイスなんです。
いやいやいや「ボイスをスキップするなんてとんでもない!」ですよ。マジで。
あの子どもを諭す時のような保母さんボイスを聞いて以来、
区隊長の虜になっております(あれさっきも聞いたフレーズ?)

主人公はただの学生。その域を出ないのがこの作品の「キモ」だと思います。
何も力がないことは主人公自身わかっていて、
その上で何ができるのか自分なりに考え突っ走って足掻くのだけど、
結局それは実を結ばないことが多いのが実に現実的でしたね。
恐らくこの部分で読み手がどう思うかによって作品の評価も分かれてくるのではないでしょうか。
ライターさんはあえて主人公をヒーローではなく年頃の等身大の男の子として描いているので
その部分に留意しないで読み進めると単純に主人公がただの子どもに見えてしまい結果、
苦手に感じてしまうかもしれないですね。もしそうなら正直もったいないなと。
絢斗に対しては父親or母親のような目で見守りながらプレイするのが一番だと思ってます。
実際私はそういう目線でプレイしていました。楽しかったです。

ヒューマンドラマでありながら手に汗握る熱い展開もあり鳥肌が止まらないシーンもありました。
こういう部分はほとんど期待していなかったので良い意味で予想を裏切られたので嬉しかったです。
3DCGムービーもよく動いていたのが良かったですね。
これがあったからこそ物語も地味にならなかったのだと思います。

また余談ですが、
この作品声優さんが一人二役(または三役)をこなしていたりすることが多いのですが、
とあるキャラの声優さんだけは最後の方になってやっと気づいたくらいでした。
おばあちゃん役の桜川さんの演技もそうですが「え、このキャラとこのキャラ声同じ…だと!?」
ってびっくりすることが多かったです。いや声優さんまじスゲーですわ(ほんとびっくりした!)

購入を迷っている人はまず体験版に触れてみるのが一番かと思います。
序盤から主人公含め幼馴染3人が醸し出す雰囲気がすごく良いので、きっと気に入る人も多いと思います。



■まとめ

2012年出逢えて良かったゲームNo.1の作品でした。

正直これで終わってしまうには惜しい作品にも感じています。
FDで各キャラの後日談を見てみたいと思うけどそれぞれのルートはしっかりと完結しているし、
それは蛇足だと言われればそうかも…と思っていたりもします。
や、でもお志乃ちゃんルートの後日談(エンディング後すぐの話など)とか、
小夜子さんルートその後とか、あのウサ耳の子の話も見たいし、
ケンケンユイニャンとまた馬鹿騒ぎしたりしてー!

…と思ったのでFDが出るなら間違いなく買います。というかやっぱり出してください!(土下座)

きゃんでぃそふとさん、至高の作品をありがとうございます。
魂込められて作られたゲームだったと、心の底から感じました。めちゃくちゃ面白かったです!

かずきふみ先生&すめらぎ琥珀先生タッグの作品、
次々回作あたりに出ると思ってずっと待っていますね。









…ただ、分かっていたけどさ







…区隊長のボインは揉みたかったわ!







揉みたかったわ!!!(歯軋りしながら)
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